「SDGs 持続可能な開発が,国連の目標にかかげられ,それに向かって社会は動きつつあります。地質学も従来の資源開発型や土木工学型の体系からSDGsのスキームで体系を見直す動きがあります。
地質学の専門家以外には実感がわかないかもしれませんが,SDGsを自分の分野や専門にとりいれる際の参考にしてみてください。」
持続可能な開発(SGDs)と地質学
1 SDGsとは
2地質学分野の見直し
3 SDGsに向けてどんな地質専門家が必要か
付録
青空文庫:海野十三「千年後の世界」(早川文庫1976年初版)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/877_23846.html
動画:SDGsジャーナル「2分でわかるSDGsアニメ」
https://sdgs-support.or.jp/journal/sdgs/
SDGS and Geology
What is a concept of SDGs?
Review of Geological subjects
What geological subjects are
necessary for SDGs?
Reference: Joel C. Gill (2017):
Geology and the Sustainable Development Goals. Episodes, vol.40, no.1, p.70-76.
==============
1 SGDsとは?
「2015年9月国連は,持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)を採択しました。17の目標とさらに細かな169のターゲットを定めました。国際開発や国際協力での指針となっていますし,最近は企業もどの目標に貢献しているかを前面に出しています。」
17の目標一覧
‘1.貧困をなくそう,2.飢餓をゼロに,3.すべての人に健康と福祉を,4.質の高い教育をみんなに,5.ジェンダー平等を実現しよう,6.安全な水とトイレを世界中に,7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに,8.働きがいも経済成長も,9.産業と技術革新の基盤をつくろう,10.人や国の不平等をなくそう,11.住み続けられるまちづくりを,12.つくる責任つかう責任,13.気候変動に具体的な対策を,14.海の豊かさを守ろう,15.陸の豊かさを守ろう,16.平和と公正をすべての人に,17.パートナーシップで目標を達成しよう
「これらのいくつかは地質学の手法が先導できる内容です。」
例として「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」のターゲットを見てみる。
・7.1 2030年までに,安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
・7.2 2030年までに,世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
・7.3 2030年までに,世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
・7.a 2030年までに,再生可能エネルギー,エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し,エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
・7.b 2030年までに,各々の支援プログラムに沿って開発途上国,特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国,内陸開発途上国の全ての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう,インフラ拡大と技術向上を行う。
再生可能エネルギーの開発,環境負荷の少ない化石燃料技術などは現在地質学が取り組んでいる内容である。
問1
上に述べたエネルギーのターゲットの中で,再生可能エネルギー分野(例;風力発電,地熱発電)で地質学がかかわる例をあげてみる。
→解答例
参考サイト
SDGs 17の目標ロゴ(国連広報センター)
17の目標からひもづく169のターゲット(興味がある目標からどんなターゲットがあるか見てみる)
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/17goals/
In September 2015, the
Sustainable Development Goals (SDGs) were formally adopted by United
Nations. SDGs are an ambitious set
of 17 goals and 169 targets.
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1 のまとめ
2015年9月国連は,持続可能な開発目標(Sustainable Development
Goals, SDGs)を採択,17の目標とさらに細かな169のターゲットを定めた。
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2 地質分野の見直し
「SDGs17の目標に地質分野がどうかかわるかを考えます。
まず,地質学の体系(分野)をSDGsに向け再編します。その上であらたな地質分野を17の目標にわりふります。
この節では,地質分野 (課題)をSDGsに向けて再体系化します。従来の資源開発や土木事業向けの地質学をSDGs実現のための分野に組み替えるのです。」
従来の地質学の体系
資源開発や土木事業向けに地質学の体系ができていた。
・地質調査法と地質図 Geological
mapping
・構造地質学
Structural geology
・岩石鉱物学
Petrology and mineralogy
・鉱床学 Economic
geology or Ore petrology
・古生物学
Paleontology
・地史学
Historical geology
・土木地質学
Engineering geology
・環境地質学,1990年代に加わる Environmental geology
これらを次のように再編した。
SDGsに向けた体系
Gill (2017);SDGsに地質学が果たす役割を整理,17の目標にどんな地質分野が関連づくか11の分野をあげた。
・農業地質学(agrogeology)
・気候変動(climate
change)
・エネルギー(energy)
・地質工学(engineering
geology)
・地質災害(geohazards)
・地質遺産とジオツーリズム(geoheritage
and geotourism)
・水文地質学と汚染地質学(hydrogeology
and contaminant geology)
・鉱物および岩石資源(mineral
and rock resources)
・地質教育(geoeducation)
・地質理解構築(geological
capacity building)
・その他(a
miscellaneous category)
Gill (2017)は,これら11の地質分野を「物質,プロセス,管理」と「手法と実践」にわりふった。
「物質,プロセス,管理」
SDGs実現の具体的な分野
・農業地質,・気候変動,・エネルギー,・地質工学,・地質災害,・地質遺産とジオツーリズム,・水文地質と汚染地質,・鉱物岩石資源
「手法と実践」
上記の各論を実行するのに共通の手法や枠組みあるいは周辺から支える実務内容。
・地質教育,・地質理解構築,・その他(例えば契約の透明性)
「物質,プロセス,管理」に分けられた地質8分野では,どんな内容が求められ,どんな専門分野が要請されているかをまとめた。従来型地質分野の科目(技術)が,目的がSDGsと変わっても貢献できることがわかる。
地質8分野の内容 A description of eight key aspects of
Geological Science
・農業地質:(内容)土壌の質向上や水の保持 (科目)環境コンサルタント,地球化学
・気候変動:(内容)過去の気候変動から将来予測 (科目)気候学,野外地質(一般地質),地球化学
・エネルギー:(内容)エネルギー資源の確保,エネルギー供給に必要な材料の確保,資源の安全な抽出,資源の蓄積 (科目)地質工学,地球化学,地球物理,鉱山地質,水文地質
・地質工学:(内容)インフラ整備 例;ダム,道路,トンネル (科目)地質工学,地形学
・地質災害:(内容)自然災害の理解 例;地滑り,地震,津波,火山,ハザードマップ,地学理解,建物の評価 (科目)地質工学,堆積学,地震学,火山学
・地質遺産,ジオツーリズム:(内容)地質科学理解のツーリズム (科目)地球科学コミュニケーター,地球科学教育
・水文地質,汚染地質:(内容)地下水の安定確保,汚染の監視 (科目) 水文地質,環境コンサルタント,地球化学,地球物理
・鉱物と岩石:(内容)岩石鉱物の利用 例;資源,建材 (科目)鉱床学,探査地質,地球化学,水文地質,鉱業地質
ジオツーリズムで地質学理解の例(旬刊旅行新聞より)
http://www.ryoko-net.co.jp/?p=55887
問2
気候変動分野を扱う科目に野外地質(一般地質)があるが,硬い岩石を対象とする野外地質がなぜ(どのようにして)気候変動と関わるのか。
→解答例
Classical geology
・Geological
mapping
・Structural
geology
・Petrology and
mineralogy
・Economic
geology or Ore petrology
・Paleontology
・Historical
geology
・Engineering
geology
・Environmental
geology
Gill (2017) noted 11 key
aspects of geology with 17 short phrases of SDGs.
・agrogeology
・climate change
・energy
・engineering
geology
・geohazards
・geoheritage
and geotourism
・hydrogeology
and contaminant geology
・mineral and
rock resources
・geoeducation
・geological
capacity building
・a
miscellaneous category
Gill (2017) divided 11 aspects
into two groups; “Earth Materials, Processes and
Management” and “Skills and
Practice”.
The eight aspects of geological
science within the “Earth Materials, Processes and
Management”
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2のまとめ
地質分野 (課題)をSDGsに向けて再体系化する必要がある。従来の資源開発や土木事業向けの地質学をSDGs実現のための分野に組み替えた。
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「SDGs貢献に向かって地質分野再編を行った。具体的にはどんな専門家が要請されるでしょうか? いくつかの分野について見てみます。
国連の17目標に地質諸分野がどう貢献するかを明確にします。」
3 SDGsに向けてどんな地質専門家が必要か
具体的にどんな内容が求められ,どんな専門家が要請されるのか,「エネルギー」分野と「鉱物と岩石」分野を例に見てみる。
例1:「エネルギー分野」では次の内容が求められる。
・エネルギー源の確保(例;地熱,炭化水素)
・エネルギー供給に必要な原料の確保(例;原子力エネルギーのウラン鉱,風力発電タービンの鉄鉱,蓄電池のカドニウム)
・資源の抽出と保管やエネルギー関連インフラ開発
要請される専門家は,地質工学,地球化学,地球物理,水文地質,鉱山地質,石油地質,地震解析の専門家となる。
日本の地熱発電所全般(地熱エンジニアリング株式会社HP)
http://www.geothermal.co.jp/lesson/japan
例2:「鉱物岩石分野」では何が求められるか
・鉱物岩石資源の同定と開発(例;金属製品の原料となる鉱床,建材の原石,ガラスの材料)
要請される専門家は鉱床地質,探査地質,地球化学,水文地質,鉱産物評価の専門家である。従来の資源探査とほぼ同じだが,開発一辺倒でなく,関係する専門家は地質学がSDGsにどう貢献するかを説明する(意識する)責任があり,開発だけでなく持続可能性を考える。
“Energy”
Energy sources(e.g. geothermal,
hydrocarbon)and raw materials required for energy supply and infrastructure (e.g.
uranium for nuclear energy, iron ore for wind turbines, cadmium for
photovoltaic cells). Contributing
to the safe extraction and storage of resources and the development of energy
infrastructure.
Example Job Titles;Engineering geologist, Geochemist, Geophysicist, Hydrogeologist,
Mining geologist, Petroleum geologist, Seismic interpreter.
”Mineral and Rock Materials”
Identifying and development of
mineral and rock resources for a variety of uses(e.g. ores for metal
production, limestone for building stone or glass).
Example Job Titles;Economic geologist, Exploration geologist, Geochemist,
Hydrogeologist, Mineral commodity geologist.
・Best
understanding how any given aspect of geology supports the stated SDGs.
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「SDGsの17の目標それぞれに新しい体系の地質学諸分野がどうかかわるかを総括しました。」
国連目標と地質科学の役割
・Gill (2017)は,縦方向に国連の目標,横方向に地質学の11分野を並べた図(マトリックス)を提示し,地質科学の諸分野が果たすべき役割(目標)がわかるようにした。
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地質科学 |
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地球物質,プロセス,管理 |
スキルと実践 |
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SDGs17の目標 |
農業地質 |
気候変動 |
エネルギー |
地質工学 |
災害地質 |
地質遺産とジオツーリズム |
水文地質と汚染地質 |
鉱物岩石材料 |
地学教育 |
理解構築 |
その他 |
貧困撲滅 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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飢餓撲滅 |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
|
○ |
○ |
|
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|
健康と福祉 |
○ |
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|
|
○ |
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質の高い教育 |
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○ |
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ジェンダー平等 |
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○(a) |
安全な水と衛生 |
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○ |
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|
クリーンなエネルギー |
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○ |
○ |
|
|
|
○ |
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|
働きがいと経済成長 |
|
|
○ |
|
|
○ |
|
○ |
|
|
|
産業と技術革新の基盤 |
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|
|
○ |
|
|
|
|
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○ |
○(b) |
不平等撲滅 |
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○(c) |
持続可能な社会 |
|
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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|
責任ある生産と消費 |
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|
○ |
|
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○(d) |
気候変動対策 |
|
○ |
|
○ |
○ |
|
○ |
|
○ |
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海の保全 |
|
○ |
|
|
|
|
○ |
|
|
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○(e) |
陸の保全 |
○ |
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|
|
|
○ |
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平和と公正 |
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|
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|
|
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|
○(f) |
パートナーシップ |
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|
|
|
|
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○ |
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(a) 機会平等推進,(b) 開発支援 (c) 機会平等,(d) 責任分担,(e)
国際協力推進,(f) 対価と契約の透明性。 |
Gill (2017)
shows A matrix to visualize the role of geologists in helping to achieve the
internationally-agreed SDGs.
The vertical
axis of a matrix presents SDGs’ short
phrases. On the horizontal axis 11 key aspects of geology are noted.
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Geological Sciences |
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Earth Materials, Processes
and Management |
Skills and Practice |
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Sustainable Development Goals (SDGs) |
Agrogeology |
Climate Change |
Energy |
Engineering Geology |
Geohazards |
Geoheritage and Geotourism |
Hydrogeology and Contaminant Geology |
Minerals and Rock Materials |
Education |
Capacity Building |
Miscellaneous |
No Poverty |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
No Hunger |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
|
○ |
○ |
|
|
|
Good Health |
○ |
|
|
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|
|
○ |
|
|
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|
Quality Education |
|
|
|
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|
|
○ |
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|
Gender Equality |
|
|
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|
|
|
|
|
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○(a) |
Clean Water and Economic Growth |
|
|
|
|
|
|
○ |
|
|
|
|
Clean Energy |
|
|
○ |
○ |
|
|
|
○ |
|
|
|
Good Jobs and Economic Growth |
|
|
○ |
|
|
○ |
|
○ |
|
|
|
Innovation and Infrastructure |
|
|
|
○ |
|
|
|
|
|
○ |
○(b) |
Reduced Inequalities |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
○(c) |
Sustainable Cities and Communities |
|
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
|
|
Responsible Consumption |
|
|
○ |
|
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○(d) |
Protect the Planet |
|
○ |
|
○ |
○ |
|
○ |
|
○ |
|
|
Life below Water |
|
○ |
|
|
|
|
○ |
|
|
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○(e) |
Life on Land |
○ |
|
|
|
|
|
○ |
|
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|
Peace & Justice |
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|
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|
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○(f) |
Partnerships for the Goals |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
○ |
|
Miscellaneous; |
(a) Promoting equality of opportunities to
all, including access to geoscience education. (b) Supporting research and
development. (c) Promoting
equality of opportunity. |
||||||||||
(d) Shared responsibility to improve
sustainable practice. (e) Increased international cooperation. (f)
transparency of payments and contracts. |
目標のいくつかを選んでこの総括表を具体的に説明する。
4番目の目標「質の高い教育」の達成(Quality Education)
地質8分野を実行するため「手法と実践」で共通の手法や枠組みで教育や地質理解構築からSDGs達成に向かう。すなわち,
・地質に関する専門的な知識や技術を教育にとりいれ,十分深める。
・SDGs推進に,地域の社会状況,文化,経済,倫理,環境に関しても理解する。
・異文化や異分野についての相互理解,外交手腕,社会にわかりやすく説明する技術を習得する。
6番目の目標「安全な水と衛生」の達成(Clean
Water & Sanitation)
・対応する地質科学は
水文地質と汚染地質(hydrogeology
and contaminant geology)である。
・すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理ができるよう,この分野が貢献する。
具体的には,
・地下水の流れや井戸を調査,ダム建設適地調査,水質の汚染調査を行う。
・それを踏まえ,ダムなどのインフラ整備の助言,水量や水質の長期的モニタリングを行う。
現状などを資料でみる。安全な水を利用できない国は多い。次の資料は厚生労働省HP。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/jouhou/other/o4.html
日本の水道局が各国で安全な水確保のための国際協力を行っている。次の資料は千葉県企業国の例。
http://www.jwwa.or.jp/jigyou/kaigai_file/h30/h30_J05.pdf
Example; “Clean Water & Sanitation”
For this goal, hydrogeology and
contaminant geology are applied.
In this subject, all should be
ensured availability and sustainable management of water and sanitation.
Geoeducation,
Geological capacity building, A miscellaneous category.
Example;Development of supporting skills in education
・Applying an
understanding of geology is a thorough understanding of location-specific
social, cultural, economic, ethical and environmental factors.
・Without 11
aspects of geology, it is very difficult to improve sustainability and have
maximum impact and interact with communities in a society responsible manner.
・The skills
are cross-cultural and cross-disciplinary communication, diplomacy and
community engagement.
3のまとめ
SDGs貢献に向かって地質分野再編を行った。具体的にはどんな専門家が要請されるか? エネルギーや岩石鉱物分野を例にどんな技術や経験が必要とされるか見てみた。その上で,もっと大きな目標である国連の17目標で地質学がどんな役割を果たすか考えた。例えば“水と衛生”達成のために水文地質と汚染地質分野が,地下水の流れを明らかにし,あるいは安定的な水を確保するダムの適地を決定する。
=======================================
エピローグ
自然科学分野の専門家は自分の領域にとどまらず,社会との接点をもつことがのぞまれる。すなわち,社会科学研究手法を地質研究(自然科学)手法にとりいれる努力が必要となる。その逆で,文系諸氏も自然科学を理解できることがのぞまれる。
「科学と人間生活」は,そのような趣旨で開講されている。
It also necessitates the
integration of a wide array of social science research techniques into
technical geology investigations.
問3
SDGs達成に自分ならこの目標にはかかわれそうなものはないか。
(1) SDGs17の目標一覧から興味をもった目標を選ぶ。なければ18番目の目標を自分で作る。
(2) その目標で自分なら何ができそうか考える。
17の目標一覧
‘1.貧困をなくそう,2.飢餓をゼロに,3.すべての人に健康と福祉を,4.質の高い教育をみんなに,5.ジェンダー平等を実現しよう,6.安全な水とトイレを世界中に,7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに,8.働きがいも経済成長も,9.産業と技術革新の基盤をつくろう,10.人や国の不平等をなくそう,11.住み続けられるまちづくりを,12.つくる責任つかう責任,13.気候変動に具体的な対策を,14.海の豊かさを守ろう,15.陸の豊かさを守ろう,16.平和と公正をすべての人に,17.パートナーシップで目標を達成しよう
解答例はない,各自の思うところを記す。
===========================
以上
付録
青空文庫:海野十三「千年後の世界」(早川文庫1976年初版)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/877_23846.html
動画:SDGsジャーナル「2分でわかるSDGsアニメ」
https://sdgs-support.or.jp/journal/sdgs/
課題
問3を今回の課題とする
SDGs達成に自分ならこの目標にはかかわれそうなものはないか。
1.SDGs17の目標一覧から興味をもった目標を選ぶ。なければ18番目の目標を自分で作る。
2.その目標で自分なら何ができそうか考える。
17の目標一覧
‘1.貧困をなくそう,2.飢餓をゼロに,3.すべての人に健康と福祉を,4.質の高い教育をみんなに,5.ジェンダー平等を実現しよう,6.安全な水とトイレを世界中に,7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに,8.働きがいも経済成長も,9.産業と技術革新の基盤をつくろう,10.人や国の不平等をなくそう,11.住み続けられるまちづくりを,12.つくる責任つかう責任,13.気候変動に具体的な対策を,14.海の豊かさを守ろう,15.陸の豊かさを守ろう,16.平和と公正をすべての人に,17.パートナーシップで目標を達成しよう
解答例はない,各自の思うところを記す。
1.Which are you interested in
SDGs 17 goals?
2.What can you do for your
interest goal?
The 17 SDGs
‘1.NO POVERTY貧困をなくそう,2.ZERO HUNGER飢餓をゼロに,3.GOOD HEALTH AND
WELL-BEINGすべての人に健康と福祉を,4.QUALITY EDUCATION質の高い教育をみんなに,5.GENDER EQUALITYジェンダー平等を実現しよう,6.CLEAN WATER
AND SANITATION安全な水とトイレを世界中に,7.AFFORDABLE AND CLEAN
ENERGYエネルギーをみんなにそしてクリーンに,8.DECENT WORK AND ECONOMIC
GROWTH働きがいも経済成長も,9.INDUSTRY, INNOVATION AND
INFRASTRUCTURE産業と技術革新の基盤をつくろう,10.REDUCED INEQUALITIES人や国の不平等をなくそう,11.SUSTAINABLE CITIES AND COMMUNITIES住み続けられるまちづくりを,12.RESPONSIBLE CONSUMPTION AND PRODUCTIONつくる責任つかう責任,13.CLIMATE ACTION気候変動に具体的な対策を,14.LIFE BELOW
WATER海の豊かさを守ろう,15.LIFE ON LAND陸の豊かさを守ろう,16.PEACE, JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS:平和と公正をすべての人に,17.PARTNERSHIPS FOR THE GOALSパートナーシップで目標を達成しよう
===============================
問と解答例
問1
上に述べたエネルギーのターゲットの中で,再生可能エネルギー分野(例;風力発電,地熱発電)で地質学がかかわる例をあげてみる。
解答例
風力発電:プロペラがまわって発電するが,その発電機(モーター)には希土類元素からなる強力磁石が使われている。希土類元素を確保するために地質学がかかわる。
地熱発電:地熱エネルギーが必要,そのためには火山の調査や温泉の調査などで適地選定のために地質学がかかわる。
送電や施設:できた電気を送電するために銅線が必要,施設建設には鉄骨,セメントなどが必要,これらを確保するために地質学がかかわる。
問2
気候変動分野を扱う科目に野外地質(一般地質)があるが,硬い岩石が対象の野外地質がなぜ(どのようにして)気候変動に関わることができるのか。
解答例
野外地質では地域の地質を調べるので,化石から過去の気候や海陸の分布などを明らかにでき,過去の気候変動を知ることができる。
過去の気候変動がわかると,現在起きている気候変動が,過去の記録を参考にして,今後どのような影響が出てくるか予想できる。