広見線可児川駅―太多線可児駅(広見線新可児駅)

可児川沿いの遊歩道などを歩いて河床の地質を観察しながら地層の重なりを知る。

可児川駅からの要点を記す。可児駅からの場合は逆に行程となる。

可児川駅を出て南に向かう。つまり駅の前の道を左に進む。踏切を渡り工場(カヤバ株式会社)を左側にしばらく道なりに進む。信号交差点で右に曲がり進むと可児川に至る。途中にコンビニエンスストアがあるので携行食を求めることができる。可児川にかかる橋は「戸走橋」と書かれている。橋の下にはあらかじめ見た火山礫凝灰岩が露出している。

川沿いに道があり,それに沿って歩く。途中で二の井大橋と今春橋がある。その間,川岸の道から河床を見降ろしながら歩く。概して暗色の岩石で数センチ程度の火山礫が散在している。

今春川を過ぎると道路の左側は壁になっている。一段高い段丘堆積物で,その上に愛知用水路が通じている。道沿いで広場になっているところがある。木曽川泥流と書かれた看板があり,火山礫泥流堆積物の岩塊を見ることができる。古御嶽火山の泥流である。国道248号線が南北に通じていて,可児川大橋で川をまたぐ。このあたりから砂岩や泥岩の地層が露出する。火山礫凝灰岩と比べ,白っぽく明るい色調である。

鳥屋場あたりで東からの久々利川と合流し,可児川本流は北へ流れていく。この付近では砂岩や泥岩の露出があり,橋から白っぽい河床を見ることができる。地層面の様子もよく見ることができる(写真1)。太多線を横切ってすぐに左に(北に)進み数百メートルで左に可児川をまたぐ橋がありじきに可児駅(新可児駅)に着く。

 

 

写真1 地層面のようすがよくわかる