名鉄「広見線」沿線の地学

 

このガイドマップは,名古屋鉄道広見線沿線の地質を見学しながら,大地の成り立ちを理解できるよう準備したものである。広見線のほか,小牧線や各務原線沿線の一部も紹介する。

 

犬山市および周辺地域には,美濃帯中古生界,後期白亜紀の花こう岩,上部新生界が分布している。これらの地質体からなる山塊をぬうように名鉄広見線が通っている。広見線は犬山と御嵩をむすぶ線で,本地域の地質を概観するのに至便である。

広見線各駅からの地質の見どころは次のようになる。

 

犬山: 名鉄各線の乗り換え要所

富岡前-善師野: 中新世の泥岩,中生代のチャート

西可児-可児川: 中新世の火山れき岩,中生代のチャート,マンガン鉱山

日本ライン今渡: 中新世の火山れき岩や凝灰質砂岩

新可児: 鮮新世のれき層,中新世の砂岩・泥岩

明智: 旧八百津線起点,旧八百津駅近くにマンガン鉱山,明智駅周辺に多数の地下地質情報

顔戸-御嵩口-御嵩: 鮮新世のれき層,中新世の砂岩・泥岩,中生代のチャート,砂岩・泥岩,花こう岩

 

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すべて(冊子版) リンク

1.     広見線沿革 →リンク

2.     地質概説 →リンク

3.     善師野-継鹿尾山-富岡前 → リンク

4.     可児川-鳩吹山-西可児 → リンク

5.     日本ライン今渡付近 → リンク

6.     新可児-下切 → リンク

7.     明智より八百津線跡 → リンク

8.     御嵩-顔戸-御嵩口  → リンク

9.     小牧線 羽黒と楽田 → リンク

10.   各務原線 新鵜沼 → リンク

まとめ 日本の地質と広見線沿線の地質 → リンク

 

補足

地質の基礎 → リンク

地下地質情報 → リンク

マンガンの資源経済 → リンク

 

参考文献

Adachi, M., Kojima, S., Wakita, K., Suzuki, K. and Tanaka, T., 1992, Transect of central Japan: From Hida to Shimanto.  29th IGC Field Trip Guide Book, 1, 143-178.

 

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糸魚川淳二,1983,U表層地質.5万分の1愛知県土地分類基本調査「岐阜・美濃加茂・瀬戸」,愛知県,44-61

 

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国土地盤情報検索サイト 

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坂本 亨・桑原 徹・糸魚川淳二・高田康秀・脇田浩二・尾上 亨,1984,名古屋北部地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1図幅),地質調査所,64 p

 

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新正裕尚・古川邦之・折橋裕二・外西奈津美・和田穣隆,2018,岐阜県可児盆地に分布する蜂屋層最下部栃洞溶結凝灰岩部層のジルコンU-Pb年代.地質雑,124, 533-538

 

須藤定久,2000,東海地方の窯業原料’99.地質ニュース,55223-29

 

植木忠正・丹羽正和・岩野英樹・檀原 徹・平田岳史,2019,中部日本,鮮新世東海層群中の大田テフラのジルコンU-Pbおよびフィッション・トラック年代.地質雑,125227-336

 

Wakita, K., 1988, Origin of chaotically mixed rock bodies in the Early Jurassic to Early Cretaceous sedimentary complex of the Mino terrane, central Japan.  Bull. Geol. Surv. Japan, 39, 675-757.

 

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吉田史郎・脇田浩二,1999,岐阜地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,71p

 

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(English version à Link)

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